NPO法人 ケセランパセラン

ケセランパセランでは自閉症をはじめとする様々な発達障害への理解を広める活動をしています。このサイトではケセランパセランの活動報告や会員さんからの投稿記事もUP していきます!
響きあう心 佐々木先生コラム
響き合う心   児童精神科医・佐々木正美  66
TEACCH(6)−構造化の意味と意義−
混乱のない学習手順を工夫
 発達障害の人は、子どもの時からシングル・フォーカスといわれるように、周囲の刺激や情報に、狭く強く集中的に反応します。しかしそれら情報の一つ一つをまとめて、広い視野で総合的に、一貫した全体な意味のあるものにすることが、さまざまに困難です。
 ですからその時々の状況の中で、相手が何をどのように考えているか、心の動きを感じ取ることが苦手です。しかしパターンや法則が決まってる、直線的な思考や活動には、人並みはずれた高い能力を発揮する人がいます。
またいろんな物音や騒音の中にいることが、つらいという人も少なくありません。そのために耳栓を持ち歩いてる人もいます。同じように、スーパーマーケットのような商品が多様に陳列されている場所で、必用な物を探し求めることに、大変な気苦労をするという人もいます。そのため、目に入る余分な物や光をできるだけ遮ろうとして、サングラスを多用する人も多いのです。
 TEACCH(ティーチ=自閉症の療育支援プログラム)では、「構造化」と総称される方法で、学習、作業、生活などが、混乱や苦痛なくなされるように、場面、環境、教材、作業手順などを、一人一人の機能に合わせて配慮します。
 発達障害の人は、一般に、苦痛や困難を乗り越えて、何かを達成しても、定形発達といわれる一般の人のように、大きな感動を感じないのが普通で、それよりも苦痛であった記憶の方だけ、心の傷として残ることの方が多いのです。
 しかもその傷は時間を超えて、フラッシュバックという形で鮮明に思い出されて、本人を苦しめることが多いのです。それは何年前の出来事であっても、あたかも今現在のこととして想起され、苦しむことになるのです。
 私の家族のホームページに寄せられる、高機能発達障害の人たちからの文章には、それらがいかに過酷なものであるかが実感をもって読み取れます。その苦痛から逃れるために、発達障害の人たちは、日々どれほどの苦労や努力を強いられているか、恐らく当事者でなければ、本当のところは分からないだろうとも思うほどです。
 この連載でも書いたことがありますが、TEACCHの学校教育では、特に小学校の低学年の時ほど、先生は何事も生徒に失敗をさせないように教えるということを、しっかり念頭においているのです。構造化という手法は、そのための具体的な方策です。生徒個人に意味や取り組み方を明瞭(めいりょう)に伝えて、学習に混乱なく安心して取り組めるように、課題、教材、手順などを工夫することです。
 どれほど高機能の生徒であっても、必要に応じて、そういう寄り添い方をしながら、陰に日に、生涯にわたって支援していくプログラムです。具体的な実践のありかたについては、もう数多くの書物が市販されています。
(川崎医療福祉大教授)
6月7日 山陽新聞より 
         (special thanks for サンゴちゃん)
| ケセランパセラン | 佐々木先生コラム | 20:33 | comments(0) | trackbacks(0) |
会報印刷
 今日は会報の印刷をしました。

講演会も終わり 活動報告やお知らせ等もたくさんある会報11号 間もなくお手元に届きます!

JRくんの岡山弁炸裂のエッセイや久々の紙面でのさくらうめのひとりごとも掲載しています。

会員さんには 就労現場での発達障害のある方への支援アイデア集のコピーも同封しています。
| ケセランパセラン | 活動報告 | 22:51 | comments(0) | trackbacks(0) |
佐々木先生コラム 響きあう心68
響き合う心68
 「国連の自閉症啓発の日
正しい理解、そして支援を」


四月二日は国連が定めた「自閉症啓発の日」です。自閉症/発達障害の人に対して適切な理解を普及することは、世界的な急務になったのです。
 周囲の偏見、無理解、誤解が、どれほど発達障害者の人々を苦しめる、非人道的なことであったのか、私たちは世界の各地で、過去の数多くの過ちから、学びとってきたのです。
 近年では、保育園や幼稚園でも、保育者や教育者は、子どもが幼いうちから、発達障害に疑いをもつ目をもっています。
 しかしそのことを、子どもの両親と共有することが、しばしば大変に困難なのです。幼いわが子が発達障害であるという事実を、両親は容易に受け入れることができないからです。そういう両親の感情の背景には、障害に対する世間の偏見があることは、疑いのないことです。
 発達障害の子どもたちを通園施設に送迎するバスが、自宅の近くに停車することが耐えられないと訴えた両親がいました。世間の目を気にした母親は、発達障害のわが子を自家用車で送り迎えしました。
 あるいは、夫の実家の人たちから、うちの家系にはこのような子どもはいないはずだと言われて、離婚にまで発展してしまった事例がありました。
 このような事情から、子どもを発達障害に合わせた教育をしている施設に通わせることを避けて、無理やり保育園や幼稚園に、そして学校では通常の学級に入れてしまうことがあります。
 幼稚園や通常学級が、いつの場合も不適切だというわけではありません。子どもの発達障害の内容や特性によって、それらの園や学級で適切な教育が行われる場合があることは確かです。しかしそれは、そこでの教育者が十分な教育や研修を受けて、優れた資質をもっていることが絶対の要件になります。
 さらにその前提として、子どもや生徒が発達障害であることを、両親と園や学級の教師がしっかりと確認し理解し合っていなければなりません。少なくとも一方でも無理解のままであったら、子どもの生活や学習は混乱し、苦痛に満ちたものになります。
 その苦痛や困難がどれほど大きなものであるのかは、近年高機能の当事者が、青年期あるいは成人に達した後に、やっと語ってくれることなのです。
 本来発達障害者の子どもや人たちは、実直で裏表のない性質をもって、規則を守り、まじめに生きていこうとしているのです。うそをついたり、社会のルール違反をする人では全くないのです。それが周囲の誤解や無理解な対応によって、ひどいひきこもりの状態に追い込んだり、大変な犯罪行為に入至らせたりするのです。
 世界保健機関(WHO)は世界の人々に向かって、そのことの意味を問いかけているのです。(川崎医療福祉大教授)
 6月21日 山陽新聞より

佐々木先生の承諾を得て コラムを掲載させていただいていますが 今号より 中学生のサンゴちゃんが記事の入力のお仕事を引き受けてくださっています。女
| ケセランパセラン | 佐々木先生コラム | 22:12 | comments(0) | trackbacks(0) |
農業体験
 日曜日 講演会に続けてになりますが、農協さんからお借りしている畑のトウモロコシの収穫と サツマイモの苗の植え付けをおこないました。


農協の先生方に教えていただいて 芋の植え方を学習、その後まず植え付けを・・。等間隔に印をつけてくださっていたので わかりやすかったです。
足元がとってもぬかるんでいたので みんな苦戦しました。
 
それからトウモロコシの収穫をおこないました。

山陽新聞 食材ノートによると「今年は5月中旬の気温が低く雨が多かったため生育が遅れ 例年に比べ2割ほど収穫が少ないため 例年並かやや高めの価格で売られている」そうです。
今日はとりたてのトウモロコシをたくさん持って みんないい顔をして帰っていきました。

 雨はなんとかもちましたが 暑くてじめじめで 汗だくになるいやなお天気でしたが その後も農協のみなさんで 後の作業をしてくださいました。
いつも いつも ありがとうございます。
| ケセランパセラン | 活動報告 | 22:21 | comments(0) | trackbacks(0) |
重松先生講演会
 本日午後1時半より NPO法人ケセランパセラン「自閉症を理解するための講座」として倉敷健康福祉プラザにて川崎医療福祉大学の重松孝治先生の講演会を行いました。

 雨の中にも関わらず 高知県、徳島県、香川県、横浜からも参加を頂きました。

 「自閉症の移行支援〜成人期にむけて」ということで あまりこのテーマで講演したことがない・・・という先生の貴重な講演でした。


 自閉症であっても豊かにくらしていけるように・・・という観点から 思春期をふくめどういう視点をもって支援を考えていけばいいかということを具体的にわかりやすく お話くださいました。

 ことさら思春期だけを取り上げるということではなく、そこにいたるまでにどういったスキルを身につけておくことが必要か・・・ということから思春期の子どもたちの一般的な特徴からアプローチしそこに自閉症の特性が思春期に与える影響を加味しつつ支援を考える観点は 本当にわかりやすく、普段はなかなか聞けない 先生の移行支援に対する講義でした。

 先生のお話は ゆっくりだけど はっきり、難しいテーマであるけれどわかりやすい・・・ しかもあきさせない・・・という本当に神業的に会場をひきこんでおられました。今日参加されたみなさんは 本当に「得」したと思って帰られたと思います。(講演の中で、「損得」でてきましたよね)

 たくさん感想も頂きました。また会報で報告させて頂きますね。

 重松先生本当に ありがとうございました。

なお 本日の講演は明日29日午前7時30分のNHKのニュースで放送される予定です。皆さん ぜひご覧下さい。
| ケセランパセラン | 活動報告 | 21:12 | comments(0) | trackbacks(1) |

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